自営業者録
最近なぜかたて続けに起業相談を受ける。
起業というか今やっている仕事をやめて他になにかないかとか。
投資でよい方法があれば教えて欲しいなどなど。
長く自営業者を続けているからか昔からこの手の相談はよくされていた。
頼ってもらえるのはありがたい。
けど、話をよくよく聞くと相談する人の多くは一時の思い付きだったりすることが多いなって感じる。
そこで相談された時はいつも同じ話をするようにしている。
それが今回の記事のタイトルでもある「穴を掘るなら水がでるまで」という話。
とりあえず穴を掘るんだったらなんか出てくるまで掘った方が得やでー。という考え方。
昔の自分もそうだったけど、相談に来る人来る人話を聞いてるといつもがんばって新しい穴ばっかり掘っている。
この間あっちを掘ってたのにもうこっちを掘っている。
そしていたるところ穴だらけなんだけど、その割には何にも成果が出てない。
水が出るはるか手前でまた新しい穴を掘りに行く。
石の上にも3年とまでは言わないけれど
もし、
その穴を掘るエネルギーと時間を一つの穴にそそいでいたら。
きっと何か見つけてるだろうなって人がものすごく多い。
もったいない。
この話は10個の穴を掘る時間やエネルギーを一つに集中させたらなんか出てくるというだけで終わる話でもない。
じつは、自分自身長く同じ場所で穴を掘り続けていてある時ある変化に気付く。
「ずいぶん長い時間穴を掘ってますね!」
「こんなに深く掘れるなんてすごいですね!」
気が付くと傍で誰かが見ていて声をかけてくれるのだ。
穴に集中して宝出てこーい!なんて思っているその自分を見ている人がいた。
一つの場所で何かを長く続けていると何かを見つけるだけでなく。
誰かがその姿を見つける。
声をかけてくれる。
続けるということがいつのまにか信頼や信用に変わっていた。
特に会社の社長さんなど一定の地位がある人ほど続けてきたことに価値を示してくれた。
そういう人は言葉や表面的なこと、取り繕える所ではなくそういう地味な所をしっかりと見ている。
今、起業の相談を持ちかけてくれる友人も自分が長く自営業として続けてきたから相談しに来てくれたんだと思う。
どうせ穴を掘るならば
これからも穴を掘っていくのだとしたら
同じところを掘り続ける方が水に当たる確率はきっと高い。
例え少ない水しかでなかったとしても水が出るまで掘ったという記録と記録も残る。
そして同じエネルギー同じ時間も集中すればそれを全部足したものより大きくなることもわかった。
他の人の穴が立派に見えて自分も!と思う時、今掘っている所をもう一度見直すようにしている。
今いる場所を掘り始めたのはきっと何か理由があったはず。
他の人の穴が大きく深く立派に見えるのはその人がそこにエネルギーと時間を注いだから
自分の穴もそうなるのではないか。
もうすでに他の人からみればずいぶん掘り続けていてもったいない状態なのかもしれない。
気付いてないだけで何か出てくる一歩手前の状態かもしれない。
穴を掘るなら水が出るまで
面倒はないですよ! 同じエネルギー同じ時間を集中させるか分散させるかの違いです。
何かを始める時は常に意識している考え方の一つです。
今日も一日お疲れ様でした。